こんにちは!Googleスプレッドシート塾のじゅりんです。
「データベース」。用語だけなら聞いたことがあるような…ないような…?その意味や、何に使うの?ってことになると、正直よくわからないもの…おそらく表計算ソフト初心者の方の「データベース」の認識はそんな感じではないでしょうか。
ぼくも最初は「なんじゃそりゃ?」状態でしたが、あまり難しく考える必要はありませんでした。要するに電話帳のような「データのかたまり」のことを「データベース」というのです。
…ということで、今回は、表計算ソフトではよく使われる「データベース」についてカンタンに解説していきたいと思います。
そもそも「データベース」とは?
データベースとは、整理されて、検索や抽出もカンタンにできるデータのかたまり
「データベース」とは「情報(データ)のかたまり」のことです。
さらに詳しく言えば、「整理され、検索や抽出もカンタンにできるデータのかたまり」のことです。
例えば、「住所録」。1件ごとにフルネーム・住所・電話番号・生年月日・性別…などの情報があり、これが何件も積み重なってできています。こういったものが「データベース」です。
他にも売り上げ記録をまとめた「売上表」なども「データベース」として作成することが多いです。
「データベース」は何の役に立つの?
情報を「データベース」として作成しておくと、情報がキレイに整理されます。
このキレイに整理された情報というのは、検索したり、抽出したり、分析したりするのに非常に役立ちます。
例えば、「住所録」であれば、「男性」のデータだけを抽出したり、「特定の住所」のデータだけを抽出したりすることができます。「売上表」であれば、月ごとの商品の売り上げを分析して売り上げアップに活用することができます。
ルールに沿ってキレイに整理された情報というのは、検索・抽出・分析などで非常に扱いやすく便利なのです。
「データベース」の作り方
データベースは自分で作る
(画像はわかりやすいように「交互のフィルター」だけかけました)
「データベース」の作り方ですが、特別「データベース作成ボタン」みたいなものがあるわけではありません。
基本的に、以下のルールに従って「表(データのかたまり)」を作成していけば、それが「データベース」なのです。
実はここが一番わかりにくいですよね。
ぼくも最初は「データベースボタン」みたいなものがあるのかと思っていました。ですが、残念ながらありません。
「データベース」とは、自分でコツコツと作っていくものです。
「データベース」で守るべき5つのルール
先頭行には、必ず見出し項目を入力すること
「データベース」となる表の先頭行(1行目)には、必ず見出し項目を入力します。これがないと、データベースの各項目が一体何なのかわからなくなります。
データは、必ず1件1行に入力すること
「データベース」では、データは必ず1件1行に入力します。1件のデータは、横にズラーっと並びます。
横に長くなりすぎたからといって、1件のデータを2行にわたって入力するのは厳禁です。これをやってしまうと「データベース」が機能しなくなり、フィルタ(抽出)機能なども正しく動かなくなります。注意しましょう。
データベースでは「セルの結合」は絶対NG!!
「データベース」では、「セルの結合」は絶対に使ってはいけません。
これも使ってしまうと「データベース」が機能しなくなり、フィルタ(抽出)機能なども正しく動かなくなります。意外とやってしまいがちなミスなので注意しましょう。
データベースと、それ以外をくっつけない(必ず空白を入れること)
「データベース」に含まれないもの、例えば「データベース名」などは、データベースと隣接させてはいけません。必ずデータベースとの間に「空白(行または列)」を入れて、「データベース」と「それ以外」を明確に分けましょう。
これをくっつけてしまうと、「データベース名」まで「データベース」の一部として表計算ソフトに認識されて、おかしなことになってしまいます。
データベースの中で「空白行」を作らない
「データベース」の中で「空白行」を作るのもNGです。「空白行」が存在すると、表計算ソフトには一つのデータベースと認識できなくなるからです。
「データベース」のデータは、必ず全て隣接した状態で入力していきましょう。
いかがでしたでしょうか。
基本的に表計算ソフトにおける「表」の作成は「データベース」のルールに従って作ると、後々フィルタをかけたり、集計したりと便利に使えます。
ですが、意外とこの「データベース」のルールについては教えてもらえずに、仕事でも失敗することが多い(特に「セルの結合」)ので、ルールだけでもしっかりと押さえておきましょう!!